2026年3月の徳島旅行で、上勝町にあるゼロ・ウェイストセンターを見学してきました。
ゴミを出さない暮らしを実践している町として知られています。
実際に訪れてみると、想像以上に印象に残る体験でした。分別の細かさや、そこに関わる人たちの姿を目の前にして、正直に言えば「私にここまでできるだろうか?」と感じたのも事実です。
そこで今回は、上勝ゼロウェイストセンターを訪れて感じたことを体験ベースでお伝えします。
上勝町ゼロ・ウェイストセンターとは?

上勝町は、20023年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした町です。
「ゼロ・ウェイスト」とは、ムダや浪費、そしてゴミをなくすという意味。
上勝町にゴミ収集車はありません。町民自らが、このゼロ・ウェイストセンターにゴミを運んで13種類43分別をおこなっています。
上勝町ゼロ・ウェイストセンターにあるのは、ゴミステーションだけではありません。
- くるくるショップ
- HOTEL WHY(宿泊体験棟)
- 交流ホール
- 電気自動車充電スタンド
- コインランドリー
このように、さまざまな施設が併設されており、ゼロ・ウェイストを発信する拠点となっています。

上空からの写真でないとわかりにくいですが、複合施設全体が「?」マークでデザインされています。
?マークの点の部分が、このHOTEL WHYです。
建物の構造を見るだけでも、興味深い場所だと思います。
この日は午前中に行ったので、作業中でゴミステーションのなかまでは見学できませんでした。
私たちが見たのは「くるくるショップ」。

上勝町の人たちが持ち寄った「まだ使えるモノ」を集めた場所。リサイクルショップのように、お金は発生しません。
持ち込めるのは町民だけですが、持ち帰るのは誰でもOK。

天井からは空き瓶でつくられたシャンデリアが吊るされていました。
これがまた、おしゃれに見えるんですよ。
廃材を使ったアートって、たまにあると思うんですけど、上勝町にもありました。
実際に見学して感じたこと
ゴミステーションのなかを見学することは叶いませんでしたが、ゼロ・ウェイストセンター全体を見て回るだけでも感じたことはたくさんあります。
分別の多さ
まず13種類43分別(以前は45分別)という数の多さ!
これ、実際に自宅でやったらできると思いますか?
私にはできません。
でも、自分の自治体で実施します!と言われたら、やらざるを得ませんよね。
そうなったら、私はどうするだろう?
おそらく、なるべく分別の大変なモノは家に持ち込まないようにしよう、ゴミがたくさん出るモノは買わないようにしよう、という方向にいくような気がします。つまり買い物の仕方から変わると思うんですよ。そして、循環させる。
上勝町の人たちも、どうすればゴミを出さない暮らしができるのかを試行錯誤しながら見つけていったんでしょうね。
ゼロ・ウェイストをめざして当たり前に続けていること
上勝町ゼロ・ウェイストセンターから戻って、ペルトナーレでランチをしながら、この話題をしたんですね。
私はふと疑問に思ったことを口にしてみました。

くるくるショップのモノを持ち帰って、オークションサイトやフリマアプリで売って儲ける人がいそうだけど、それでいいのかな?
するとペルトナーレの表原シェフから意外な答えが返ってきたんです。
「それもOK。お金になったとしても次に使ってくれる人がいればゴミにはならないですからね。そういう考えのもとでやっているショップなんですよ」
なるほど。そんな考え方もあるのか!と妙に納得しました。
上勝町の人たちにとっては、ゼロ・ウェイストの精神が根づいているんですね。その気持ちがあるから、20年以上も続けられているんだなと思いました。
「私にはできないかも」それでも心に残った理由
上勝町のゼロ・ウェイストの取り組みは、ペルトナーレのシェフも日々の料理の中で実践しているそうです。実際、同じ食材をランチやディナーで立て続けに使っても、飽きることのない工夫がされています。
食材を無駄にしないという考え方は、実際に食べた料理にも通じているんです。
私自身は、自宅マンションのベランダにコンポストを設置したり、なるべく必要ないモノはもらわないようにしたりと、ゴミを増やさない努力はしてきました。
言い訳になってしまうかもしれませんが、マンションではコンポストの使い道がなく、かといって肥料として引き取ってくれるところに送るには送料がかかります。ここまでコストをかける必要があるのか?と考えたときに、コンポストはやめてしまいました。
一戸建てに住んでいたときは、庭に肥料として撒いていたんですが、やっぱり「できる・できない」は生活環境にもよるんですよね。
フランスに留学していた頃にノルウェー人やドイツ人とのシェアハウスでの暮らしのなかでも、私がゴミや環境に対する考え方に触れる機会はたくさんありました。
しかも2025年10月の整理収納フェスティバルで、清掃員でお笑い芸人マシンガンズの滝沢秀一さんの講演会でもゴミの話を聞いたばかり。
だから、エコに対する意識はあるほうだと思っていたんですが、意識しすぎるとストレスになってしまう。
身の丈に合ったやり方が一番続けやすいことを学びました。
食材に関して言えば、野菜の皮も使う、腐らないように早めに使い切るといったことなら、普段の生活でも取り入れやすい。
実際問題として、上勝町ほど厳格な分別は私には難しい。
でも、まずはできることをやっていこうと、上勝町ゼロ・ウェイストセンターを見学して、あらためて感じました。
▶︎海外での体験については、noteに書く予定です。
上勝町を訪れてみて|できることはやろうと思えた体験
私は整理収納アドバイザーとしても仕事をしているので、ゴミについては思うことがたくさんあります。上勝町ゼロ・ウェイストセンターでの体験をとおして、片付けは「モノを捨てる」だけではないことを再確認できました。
正直なところ、上勝町ゼロ・ウェイストセンターで感じたことは、まだ自分の中でも整理しきれていません。
「これって本当に自分の暮らしでできるのかな?」とか、帰ってきてから考えていることもあります。
そういうラフな気持ちや、その後の変化は、メルマガでゆるく書いていこうと思います。
<施設情報>
上勝町ゼロ・ウェイストセンター
〒771-4501 徳島県勝浦郡上勝町福原下日浦7番地2
営業時間:毎日9:00〜17:00
(ゴミステーション見学は月〜金14時以降、土日15時半以降)
上勝町ゼロ・ウェイストホームページ:https://zwtk.jp/
WHY・上勝ゼロ・ウェイストセンター:https://why-kamikatsu.jp/
今回の徳島旅行2泊3日の観光ルートはこちらをお読みください。



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