わが家がこれまで手放した楽器は2つあります。
1つは夫のギター(弾いてるのを見たことがない)、もう1つは私のバイオリン。この2つは約10年前に処分しました。
私が整理収納アドバイザーになったのは2019年ですから、かなり前の話です。今も処分してしまったことは後悔していません。

でも、楽器を処分するのってかなり勇気が必要なのよね・・・
とつくづく思いました。
そんなわが家に楽器を処分する機会が再び!
前に記事にも書いたことあるけど、親戚に譲ってもらったので簡単に🎹捨てられない💦
とりあえずどうしたいかはLINEしたけど…こういうことがあるから無暗にもらうのはアカン(大反省
素直に電子ピアノ買っておけばよかった…— 藤野こと🇫🇷整理収納ライター兼フランス語翻訳家 (@koto_fujino513) June 23, 2020
今回は、整理収納アドバイザーになってから初めて直面した「楽器の処分」について考えてみました。
「整理収納アドバイザーなら潔く捨てちゃうんでしょう?」と思われそうですが、モノを処分するときは悩むことが多いです・・・
10年前の楽器の処分方法が「捨てる」一択だった理由
夫のギターと私のバイオリンは、粗大ゴミとして捨てました。
夫のギターは学生時代に購入したもので、ほとんど弾くこともなかったそう。単に弾いてみたかっただけらしく、さほど愛着もない様子。
「ギターどうする?」と私が聞いたら、「捨てていいよ」と言われたので捨ててしまいました。自分で処分するのが面倒でずっと持っていただけですね・・・

捨て方が分からない、捨てるのが面倒だから捨てない。
私もかつては夫と同じタイプでした。
私のバイオリンは、フランス留学時代に中古で購入したもの。中国製で日本円にして1万円程度。
帰国後も音楽教室に通い、3年くらいは使い続けていました。ですが、防音対策のできていない家に住んでいたので練習もままならず、結局やめてしまいました。
その後はまったく弾くこともなく、納戸の肥やしとなり処分を決意。買取も考えましたが、もともと中古で安いバイオリンだったので、粗大ゴミに出しました。
多少の愛着はあっても、人に譲るほど状態がいいわけでもなく、買い取ってもらえる価値はないだろうと判断した結果です。
(今さらながら、買取の相談くらいはしてもよかったかも・・・と思うときもあります)
ピアノを習った3年間はムダだった?
息子がピアノを習い始めたのは小学校2年生の頃。音楽が大好きで「指揮者になりたい」と言い出したのがきっかけです。

とはいえ、いきなり指揮者になれるわけでもないし、とりあえずピアノでも勧めてみようかな。
息子にピアノの話をすると、「習いたい!」と二つ返事でOKが!!そこで自宅から歩いてすぐの場所にあるピアノ教室に通わせることにしました。
でも通い始めてみると、練習はほとんどしないし、発表会も嫌がるし・・・

イヤならやめてもいいよ?

絶対にやめない!
このやり取りの繰り返し。ホント手に負えませんでした。
小学校5年生になったとき、「ピアノをやめたい」と言い出しました。ちょうど塾が忙しくなってきた時期と重なります。
約3年間通ったピアノ教室。指揮者になる夢は、1年で消え去り・・・

まぁ、子どもの夢なんてそんなもんだよね・・・
ピアノがもったいないと思いつつも、残念とかガッカリという気持ちはありませんでした。
本人もいい経験になっただろうし、音楽は変わらず好きなので、ムダではなかったと思います(思いたい)。
ピアノの処分をどうするか?問題
息子がピアノ教室をやめて3年が経った頃、「ピアノどうする?」と聞いたことがあります。そのときは「もう少し考えたい」と言われたので保留にしました。
それから1年後、「ピアノどうする?」ともう一度聞いてみました。すると、息子は「もう弾かない。なくてもいい」という返事。

こんなふうに人の気持ちは変わるもの。
だから「イヤだ。捨てたくない」と言ったときは無理に説得して捨てさせる必要はないんです。
息子からは手放す許可が出ました。次はピアノを譲ってくれた親戚へ連絡。
親戚は「もったいない精神」が強いので、また「戻してほしい」と言うんじゃないかとヒヤヒヤしました。実際、「孫が弾くかもしれないから考えたい。家族と相談する」と言い出し・・・ビックリ!!!
ですが、家族で話し合い「もう必要ない。処分はまかせる」という結論を出してくれました。正直ホッとしています。いくら親戚とはいえ、いくつか問題があったからです。
・親戚がピアノを置くスペースを確保するまで待たなければならないの?(いつになるか分からない)
・親戚の家にピアノを戻しても孫と同居しているわけではないのに本当に弾くの・・・??
お金をかけて運んだところで、大切に弾いてもらえる保証はないんですよ。
私としては自分で処分する気満々で、建前として聞くだけ聞いてみようと思ったにすぎません。
でも、その「万が一」が起こりそうになり、本当に焦りました。
ピアノの処分方法は検討中
息子からも親戚からも、ようやくピアノを手放す許可を得ました。今は、どう処分すべきかを検討中です。
選択肢として挙げられるのは以下の3つ。
2. 不用品回収業者に回収してもらう
3. オークションやフリマアプリに出品する
約40年前のピアノなので、3はないかなと思っています。1と2のどちらにするかは、もう少し調べてから決める予定です。
楽器を処分するのは愛着もあって手放しにくいものです。

整理収納アドバイザーになっていなかったら、ピアノもずるずると家に置いていたかも・・・
今回のピアノの処分は、思い入れのある人全員の気持ちを汲み取らなければならなかったので、本当に厄介でした!これに尽きますね。
ピアノの処分を検討してから1年以上経ち、ようやく自分に決定権が委ねられてホッとしています。
このブログを書いたのは、こちらの記事を監修したことがきっかけです。

ピアノの後日談はサンキュ!STYLEに書きました。

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